Visual Studio Application Insights と ライブストリームを試してみた
概要
こちらのde:codeセッションを見ていたところ、Application Insightsという機能が紹介されていました。
channel9.msdn.com
Visual Studio Application Insights は、実行中のアプリケーションを監視し、パフォーマンスの問題や例外の検出と診断、アプリの使用方法の把握に役立ちます。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/app-insights-asp-net/
まだプレビューなのですが、面白そうだったのでアプリケーションに組み込んでAzureのポータルでのライブストリームでの監視をするところまで試してみます!
環境
Visual Studio Community 2015 Update 2
ASP.NET MVC 5
Azure 開発者プログラム特典サブスクリプション
実装
新規プロジェクト作成時にも追加することができますが、今回は既存のプロジェクトに追加します。
Visual Studioでプロジェクトを右クリックし、コンテキストメニューから[Application Insights テレメトリの追加]を選択します。
アカウント情報とテレメトリの送信先を選択します。
新規でも作成できますが、既存のリソースに追加してみました。大きなアプリケーションの場合は他のコンポーネントと同じリソースグループに配置することがお勧めらしいです。
この状態でデバッグしても動くのですが、Application Insights Web SDKを最新の安定版に更新するようお勧めされるのでNuGetパッケージマネージャで[Microsoft.ApplicationInsights.Web]を最新プレビューに更新しました。
ローカル環境でデバッグ実行するとVisual Studioの診断ツールや、Application Insightsの検索ウィンドウでアプリケーションの状態を観測できます。先日作ったWeb APIの動作の詳細も確認できました!
また、プロジェクトを右クリックし、コンテキストメニューから[Application Insights]-[Open Application Insights Portal]を選択することでAzureのポータルが開きます。
ここでもアプリケーションの状態を監視することができ、さらにライブストリームではほぼリアルタイムで状態を観測できるようです。
試しに一人でリクエスト投げたり、エラー発生させてみたりしてみましたが、ほぼリアルタイムでした。
このライブストリーム機能はMicrosoft.ApplicationInsights.Webの2.1.0-beta2以降が必要です。上記の通り、デフォルトのバージョンが1.2.3だったため更新するまで使えませんでした。
あとこのWeb SDKは現段階では.NET Framework 4/4.5に依存するため、ASP.NET Coreプロジェクトではダメでした。
ふわーっと触って満足してGitHubにコミットしようと思ったのですが、.csprojファイルにサブスクリプションIDが記述されてますね。
サブスクリプション ID とは
Windows Azure をご利用頂く際に、お客様と日本マイクロソフト株式会社は、無償または有償のサブスクリプション契約 (無料評価版、従量課金プラン等) を結びます。お客様が締結したこのサブスクリプション契約を一意のものとして識別するために、マイクロソフトでは 32 桁の GUID を付与しています。この GUID がサブスクリプション ID です。
https://blogs.msdn.microsoft.com/dsazurejp/2013/12/06/id-id/
うーん、これは公開しないほうがいいかも?