1.21 jigowatts

Great Scott!

2019

New Year

Spring Water Temple

プロジェクトが変わり、詳細設計フェーズと言いつつも要件定義レベルのヒアリングやらExcel設計書の作成ばかりしていました。規模の大きなプロジェクトのため、複数社の調整が必要で、思ったように進捗しない日々です。2019年もそんな状況がしばらく続きそうです。

一方、業務以外では社内勉強会を立ち上げました。月一開催、参加者で運用を行う仕組みです。そのために社外勉強会へも行くようになりました。最近Tech系だけでなくBiz系の話も聴くようにしています。

このブログも7年目に突入しました。仕事でプログラミングをしなくなってきているため、ブログのネタに困っておりますが本年もよろしくお願いいたします!

会社のプレゼンでデモアプリが動かなかった

概要

秋を通り越して冬が来ました。
会社でプレゼンする機会がありまして、山ほどのスライドを書くよりは何かアプリでも作ってデモした方が楽なのではと思い翻訳サービスを作ってみたけど動かなかった(^q^)

f:id:sh_yoshida:20181201173332p:plain
transkonjac

環境

macOS High Sierra バージョン 10.13.6
ruby 2.5.1
Rails 5.2.1
みんなの自動翻訳@TexTra® Web API
Web Speech API
Vue.js
Material Design Lite
Heroku

作ったもの

自動翻訳Web APIとWeb Speech APIを使って、テキスト入力した日本語を英語に変換して喋らせるアプリです。
自動翻訳エンジンはみんなの自動翻訳@TexTra®のWeb APIを使わせてもらいます。
名前とパスワード、秘密の質問と回答を入力するだけで使えてしまうお手軽さ。
みんなの自動翻訳@TexTra®はOAuth認証が必要なので、バックエンドはRuby on Railsでoauth(gem)を使って実装。フロントエンドは音声合成用にWeb Speech APIと使ってみたいということでVue.js、デザインはMaterial Design Liteという感じで出来上がったものをHerokuに乗っけました。

https://transkonjac.herokuapp.com/


デモ本番までにアプリは完成していて、当日の朝は完璧に動作したんですけどね。
本番で動きませんでした。
自動翻訳WebAPI側のサーバがビジーだったのか処理に時間がかかりタイムアウトを起こしていたっぽい。
次こそ動くデモをやるぞぃ。

ソース:
https://github.com/121jigowatts/transkonjac

Python ヘルスケアAppの歩数をSQLite3にぶち込んでみる

概要

夏が終わるーー

多くの人は、冷房の効いた部屋で食べて寝ている内に夏が終わりを告げたと思います。iPhoneユーザはヘルスケアAppに歩数が記録されているので、Jupyter Notebookで2018年8月分を確認してみましょう。

環境

macOS High Sierra バージョン 10.13.6
Python 3.7.0
SQLite3 3.24.0

ヘルスケアAppデータ取得

みんな大好きiPhoneのヘルスケアAppを起動します。

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ヘルスケアデータのタブを開いて右上の人のアイコンからプロフィール画面を開くと下の方に「ヘルスケアデータを書き出す」があります。

f:id:sh_yoshida:20180901002313j:plain:w300

書き出したzipファイルをメールなりクラウドなり、何らかの方法でPC側へデータを持ってきてJupyter Notebookのディレクトリに置きましょう。私はSlack経由でPCまで持ってきました。

XMLをパースする

zipを解凍すると書き出したデータ.xmlが入っています。
属性がHKQuantityTypeIdentifierStepCountの部分が歩数っぽいので早速パースします。

<HealthData locale="ja_JP">
 <ExportDate value="2018-09-01 00:12:08 +0900"/>
 <Me HKCharacteristicTypeIdentifierDateOfBirth="" HKCharacteristicTypeIdentifierBiologicalSex="HKBiologicalSexNotSet" HKCharacteristicTypeIdentifierBloodType="HKBloodTypeNotSet" HKCharacteristicTypeIdentifierFitzpatrickSkinType="HKFitzpatrickSkinTypeNotSet"/>
 <Record type="HKQuantityTypeIdentifierStepCount" sourceName="Soil の iPhone" unit="count" creationDate="2015-09-22 15:07:16 +0900" startDate="2015-09-22 13:52:25 +0900" endDate="2015-09-22 13:55:38 +0900" value="102"/>

いくつかの属性をnamedtupleで定義しておきます。

import collections

Step = collections.namedtuple('Step', ['creation_date', 'start_date', 'end_date', 'value'])

属性はroot.findall(".//Record[@type='HKQuantityTypeIdentifierStepCount']")こんな感じで指定して抜き出す。
ぐるぐる回しながらnamedtupleでリストに追加していきます。この時、日付はタイムゾーンを指定しておく。

import xml.etree.ElementTree as ET
from datetime import datetime

tree = ET.parse('書き出したデータ.xml')
root = tree.getroot()

step_list = []

es = root.findall(".//Record[@type='HKQuantityTypeIdentifierStepCount']")
for e in es:
    creation_date_str = e.get('creationDate')
    creation_date = datetime.strptime(creation_date_str, '%Y-%m-%d %H:%M:%S %z')
    
    start_date_str = e.get('startDate')
    start_date = datetime.strptime(start_date_str, '%Y-%m-%d %H:%M:%S %z')
    
    end_date_str = e.get('endDate')
    end_date = datetime.strptime(end_date_str, '%Y-%m-%d %H:%M:%S %z')
    
    value = e.get('value')
    step = Step(creation_date, start_date, end_date, value)
    
    step_list.append(step)
    
print(len(step_list))

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SQLite3に登録

インメモリデータベースにテーブルを作って、データを登録します。キーとしてID列を定義しAuto incrementとしました。そこから2018年8月の歩数を日付ごとに出力してみましょう。

import sqlite3
from contextlib import closing

from_dt = '2018-08-01'
to_dt = '2018-08-31'

with closing(sqlite3.connect(':memory:')) as conn:
    c = conn.cursor()
    
    create_table_sql = '''CREATE TABLE steps
             (id integer primary key autoincrement,
             creation_date text, start_date text, end_date text, value integer)'''
    
    c.execute(create_table_sql)
    
    fields = ','.join(map(str, Step._fields))
    insert_sql = '''insert into steps ({}) values (?, ?, ?, ?)'''.format(fields)
    c.executemany(insert_sql, step_list)
        
    summary_sql = """select date(creation_date,'localtime'),sum(value) 
            from steps where date(creation_date,'localtime') >= '{}'
            and date(creation_date,'localtime') <= '{}'
            group by date(creation_date,'localtime')""".format(from_dt,to_dt)
    
    c.execute(summary_sql)
    result = c.fetchall()
    
print(result)

SQLiteには日付型はないらしく、日付時刻は文字列として登録されるとのこと。date関数はUTCとなってしまい、合計値が合わなくてハマりました。
date関数の引数にlocaltimeを渡すことで解決☆

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グラフ化

データベースから取得した結果から歩数だけを抜き出しておきます。

step_count = []

for data in result:
    step_count.append(data[1])

print(step_count)

あとはmatplotlib.pyplotにすべてお任せ。グラフ化してもらいましょう。
plt.plot(step_count)のように単一のリストを指定するとy値のシーケンスとみなしてx値を自動で生成してくれますが、0から始まってしまいます。
x値は日付として1始まりにしておく必要がありますね。

%matplotlib inline
import matplotlib.pyplot as plt

x = range(1,(len(step_count) + 1))

plt.plot(x, step_count)
plt.title('Aug 2018')
plt.xlabel('Day')
plt.ylabel('Step count')
plt.show()

f:id:sh_yoshida:20180901082139p:plain

運動不足を露呈見える化することが出来ました。ぺろぺろ